不動産・中古マンション購入の重要ワード「つぶしが効く」
世界の経済情勢は一昔に比べて、遥かにスピードアップしています。
その最たるものはこの日本の高度成長を皮切りに、
中国を中心としたアジアの急激な発展を見れば明らかです。
大企業はもちろんの事、国さえも潰れ、
そして戦争や大災害や原発事故等、いつ何が起きてもおかしくありません。
「つぶしが効く」とは、何が起きてもどうにでもなるという事です。
その為には、経済・家庭・仕事に関して、考えられる最悪のシナリオを描き、
何が起きても購入する不動産が役に立つか、
もしくは足を引っ張らないかを検討する事が非常に重要です。
一見、ネガティブですが、これは非常にポジティブに生きる為に必要な事です。
経済の最悪シナリオ
一つ一つみて行きましょう。
まずは、経済の最悪シナリオです。大きく分けると3つです。
①ハイパーインフレ(極度の円安による物価の急激な高騰)
②デフレスパイラル(極度の円高と慢性的な物価安)
③金利の上昇(国債価格の暴落)
この3つの経済状況に陥った時にその物件はどのように役にたち、
足を引っ張る事は無いでしょうか。
家族・仕事の最悪シナリオ
自分は良いとしても、両親等の家族の状況の変化に対応出来なければなりません。
経済情勢も関わって来ますが、
家族の最悪シナリオは以下の3つです。
①両親等の年金破綻
②自分や配偶者の失業
③自分や配偶者の海外を含む望まない転職
どうでしょうか?
この3つの状況が訪れた時、
これから購入しようとする家や住宅ローンが足を引っ張る事は無いでしょうか?
そもそも、「今」自分がどういう状況になっているかが解っていなければ、
今後どうなるかを予想して備える事は不可能です。
家を購入する前と後で、資産と負債のバランスシートB/S(貸借対照表)が
どうなるのか、そして今後のライフイベント(転勤や出産や子供の進学等)
をよくよく分析する必要があります。
これからの家探し・家づくりはこのファイナンシャルプランニングを
必ず加えていかなければなりません。
その上で、前述の最悪シナリオに対して、どう対応出来るのか、またもし対応出来ない項目があったらリスクとして捉え、何年後にはこのリスク回避が出来るのか、その為に今何をしなければならないのかを考えて行きましょう。