リノベーションで住宅を自由に。|リノベーションという家づくりを選択することで間取り・住む場所・お金・暮らしをもっと自由にします。

建築・不動産が持つ力

日本ではそんな建築・不動産を個人で所有する出来ます。

当たり前と思われるかも知れませんが、

例えばお隣の中国では土地の所有権は全て国が持っており、

利用権を買って家やマンションを建てているのです。

これは似て非なる事であり、

建築・不動産が持つ「力」を利用出来るか出来ないか、

決定的な違いが生じて来ます。

建築や不動産といったものは、住む「家(建物)」と家が建っている「庭(土地)」の事を指します。そして、家と庭は雨風を凌ぎ、家族が生活をする場所を確保し、時には自然災害や犯罪から身を守るものです。

当たり前ですが、これが建築と不動産の基本的な定義です。

 

また、建築・不動産の持つ別の側面としては「資産性」という見方が出来ます。

資産性というと何だか難しく感じますが、

単純に建築や不動産が長持ちするものと考えて頂ければ結構です。

車はせいぜい10年ですが、建築は少なくとも木造一戸建てであれば30年、

マンションであれば50年以上は使えるでしょう。

(ここでは減価償却年数や日本の住宅寿命等の話は割愛します。)

そして、土地は半永久的に長持ちします。

 

また、もう1つ建築・不動産が資産性を持つ理由としては

オンリーワンであるという事です。

2つとして全く同じ条件の建築・不動産はありません。

 

従って、建築・不動産は「古くなっても売買が出来る、

2つとして同じ物の無いモノ。」なのです。

 

世の中というものは結構いい加減なもので、

結局は一部の権力者が全体をコントロールしているという事は、

今も昔も大して変わってはいません。

このいい加減な世の中に左右されるものの代表に「通貨価値」があります。

要は100円玉の価値をコントロールしているのです。

お金は実質は中央銀行と政府とで作っていますので、

たくさんのお金を作って世の中に流通させると、

お金が増える為に価値が低くなり、

例えば100円で飴玉が1個しか買えなくなります。

そして、逆に流通させるお金を少なくすれば、お金の価値が高くなり、

100円で同じ飴玉が10個買える様になります。

 

そして、建築・不動産を購入する為に、

住宅ローンを組む人がほとんどだと思います。

多くの人はこの住宅ローンを「お金が足りないから借りる」としか

考えていないのでは無いでしょうか?

当然それもありますが、この住宅ローンを組むという近年の常識は

建築・不動産が「金融」であるという新たな側面を生み出しました。

実は、この住宅ローンを組むという事が建築・不動産が持つ力を増幅させる

重要なポイントでもあるのです。

具体的に見ていきましょう。

仮に、政府と中央銀行が、お金をいっぱい流通させて、

お金の価値を下げたとします。

そうすると、100円で飴玉が1個しか買えなくなってしまいます。

しかし、あなたが所有している建築・不動産の通貨価値はどうなるかと言うと、

値上がりします。

では、その時、住宅ローンはどうなっているか見てみましょう。

当たり前ですが、借りたローンの金額は変わりませんので、

実質借金負担は減ります。

 

逆に、世の中に出回るお金を回収して、お金の価値を上げたとします。

そうすると、100円で飴玉が10個買える様になりました。

しかし、あなたが所有している建築・不動産の通貨価値はどうなるかと言うと、

当然値下がりします。

借りたローンの金額は変わりません。

 

さて、どっちが困るでしょうか?

どっちもどっち。

あまり困らないのでは無いかという事に気が付いて頂けるでしょうか。

もちろん、これは住宅ローンがどちらでも安定的に返済出来ている

という事が条件です。

 

これが、経済用語で言えば、インフレとデフレと言う事になります。

不動産はインフレに強いとか、単純にそう言う事では無く、

これからの人生の中で、

インフレとデフレを少なからず何度か体験する事になります。

その中で、不動産と言う資産と借金と言う負債のバランスシート

(貸借対照表)を経済がインフレ・デフレどちらに振れても正常化して行く

と言う事が非常に重要なポイントなのです。

世の中の情勢に振り回されず、自らの判断で資産を管理出来るバランスを保つものこそ、建築・不動産の持つ力なのです。