タイル補修工事現場から見えてくる事
丁度、家の近くのオフィスビルが外壁タイルの改修工事をしています。
先日、タイル1つ1つを叩き、剥がれが起きていないかを確認していました。
今朝も前を通ると、タイルの補修箇所に緑のマークがしてありました。
これを見ると、建物のどこから補修が必要になるか一目瞭然です。
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=300x10000:format=jpg/path/sa4e01027a7a83065/image/iaf80e36a17d61b97/version/1371083923/image.jpg)
![](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=300x10000:format=jpg/path/sa4e01027a7a83065/image/ic037221908019b70/version/1371083966/image.jpg)
タイル等の外壁の劣化というと、
何と無く「雨や風等の外からの影響」と思われる方も多いと思います。
しかし、実際には違います。
しかも、この建物はオフィスビルなので、
特別雨を避けるような「ひさし」等はありません。
という事は、ほとんど外からの影響はどこの壁によってもあまり変わりません。
(※方角によっては風向き等で変わりますが)
それでは、何故、写真の様に劣化している所が集中しているのでしょうか?
答えは、タイルが剥がれ落ちる等の劣化のほとんどは
「建物の内部の劣化が表に出てきたもの」
だからです。
タイルの剥がれ落ちは、外からの劣化では無く、
内部のコンクリートの歪んだりする事で、
表に貼り付けたタイルが剥がれて来る事で起きます。
写真のタイルの劣化が集中している箇所の特徴としては、
1、1階にある大きな開口部(大きなはり)の部分に集中している
2、コンクリートの打継ぎ(タイルの割付)の周囲に集中している
(※タイルの繋ぎ目はコンクリートの繋ぎ目と合わせるのが通常の施工方法です。)
建物内部の劣化は基本的に表側に現れて来ます。
1、2の部分は建物にとって一番弱く、動きやすい所です。
このように、建物の中を壊して見なくても
建物内部が劣化をしているか、していないか等の判断は出来ます。
これは、新しい建物でも同じです。
むしろ新しい建物の方が、コンクリートを歪みや割れが即時的に起きやすくなりますので
顕著にこの様な現象が起きます。
下手な施工をした建物は見る所を見れば一目瞭然です。
これからの中古の建物選びは、
「何年経った家かどうか(築年数)」では無く
「これから何年使えるか(残存年数)」で選ぶ時代です。
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